| 要旨トップ | ESJ65 フォーラム 一覧 | 日本生態学会第65回全国大会 (2018年3月、札幌) 講演要旨
ESJ65 Abstract


フォーラム U02  3月15日 12:15-13:15 E会場

効率的な論文出版のために:査読にかかわるあれこれ

Ecological Research 編集委員会 責任者:仲岡雅裕(北海道大学)

公募(あるいは研究費申請、または博士論文審査申請)の〆切が近づいているのに、投稿中の論文の査読結果がいつになっても返ってこなくてイライラする、という経験は多くの方がされていると思います。まさか忘れて放っておかれているのでは、とか、自分のアイディアが査読者に盗用されているのでは、とか疑心暗鬼になって夜も眠れない日々を送っていたりしませんでしょうか? 皆さんが待っている間、雑誌編集の裏側ではいったい何が起こっているのでしょうか?

Ecological Researchの投稿から採択までの平均日数は160日程度で、投稿者にとっては長いですが、60日以内で採択される論文もあります。編集現場では、査読者がなかなか見つからない、引き受けた査読者が〆切を過ぎて何度督促しても査読レポートを返してくれない等の問題は日常茶飯事に起こっています。査読者がすぐ見つかって、すぐ査読結果を返してくれるようになる秘策などはあるのでしょうか? 一方、オープンアクセス、オープンサイエンスの流れに伴い、査読制度にもさまざまな変化が起こりつつあります。今回のERフォーラムでは、学術誌の査読に焦点を当てて、投稿者、査読者、編集者がそれぞれ異なる立場から問題を提起し、共有することにより、論文投稿から掲載に向けたプロセスをどのように効率的にできるかを考えてみたいと思います。

なお、本フォーラムはシュプリンガー・ジャパン株式会社の協賛によりランチョンセミナーとして開催します。

[U02-1] オープンサイエンス時代の査読制度:査読プロセスの可視化、プレプリントサーバーの活用、査読評価など 仲岡雅裕(Ecological Research編集長、北大)

[U02-2] Ecological Researchの査読期間を決める要因をひもとく 奥崎穣(Ecological Research Managing Editor、北大)

[U02-3] Ecological Research編集委員メンバーに聞く良い原稿、悪い原稿:こんな原稿ならすぐ査読しちゃうのになあ 中村祥子(Ecological Research Managing Editor、森林総研)


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