| 要旨トップ | ESJ65 自由集会 一覧 | 日本生態学会第65回全国大会 (2018年3月、札幌) 講演要旨
ESJ65 Abstract


自由集会 W03  3月14日 16:00-18:00 C会場

道具としての形態測定学:形の解析から見る過去と未来

高橋一男(岡大院・環境生命)、立田晴記(琉大・農)

近年幅広い分野で生物の形態の定量化に活用されている形態測定学的アプローチであるが、研究分野やその適用対象によって、その解析の目的や研究の中での位置づけには大きな違いがある。例えば、古生物学分野においては、古生物の進化史を探る上で、化石の形態比較の重要度が高く、伝統的な理論形態学や幾何学的形態測定に基づいた形態測定や系統比較に強い関心が払われてきた。その一方で、先端的な表現型測定技術の一つとして発展している形態測定学的アプローチは、マシンビジョン等を含めた様々な輪郭・標識点抽出法と組み合わされて活用されており、大規模かつ詳細な形態測定システムの要となっている。本集会では、形態測定学的アプローチを有効に活用して、形の進化史の解明に取り組んでいる演者と、次世代の形態測定学的アプローチの開発を行っている演者を招き、研究成果をご発表頂く。これらの研究成果をもとに、異なる研究分野における形態測定学的解析の活用法や、これからの形態測定学的解析の発展性について議論したい。

[W03-1] 生物形態学と文化進化学の接点としての形態測定学 三中信宏(農研機構)

[W03-2] 地質時代毎の古生物の形態的多様性をいかに評価するか 生形貴男(京大院・理)

[W03-3] 形態測定学の異分野融合:伝統的,幾何学的,…? 野下浩司(JSTさきがけ,東大院・農)


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