| 要旨トップ | ESJ65 自由集会 一覧 | 日本生態学会第65回全国大会 (2018年3月、札幌) 講演要旨
ESJ65 Abstract


自由集会 W08  3月14日 16:00-18:00 I会場

行政の生態学2~保全の最前線の現場から~

鈴木規慈(千葉県生物多様性セ),西原昇吾(中央大・理工),村上 裕(愛媛県生物多様性セ)

 生物多様性の保全の重要性が認識されるようになった現在においても、絶滅危惧種の数は増加の一途をたどっている。特に絶滅の危険性が高い種については、「種の保存法(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)」に基づく国内希少野生動植物種に指定されているほか、都道府県などの地方自治体においても、条例に基づく保護対象種として指定されている。
 このような中で、絶滅危惧種をどのように保全し、回復させていくかについては、研究者だけでなく、行政を含めた様々な主体が連携して協議しながら保全活動を推進する必要がある。しかしながら、組織や予算、生息地の公開の在り方などの問題から、多くの地域において様々な課題が山積している。
 本集会では、地方公共団体を含めた行政、博物館、研究者などの様々な立場の方々から、生息地における保全活動の取組みや課題などを紹介するとともに、各々の課題をもとに、行政を中心とした関係者が連携し、絶滅危惧種の種数を増やすのではなく、回復させていくために必要とされる今後の方向性について、生態学者の皆さんと議論を深めたい。
 なお、下記の演者のほかに、行政と連携して絶滅危惧種の保全のための取組に関わる研究者にも話題提供していただく予定である。
コメンテーター:苅部治紀(神奈川県立生命の星・地球博物館)ほか1名を予定

[W08-1] 絶滅危惧種の保全を推進する上で必要な行政の役割と課題 鈴木規慈(千葉県生物多様性センター)

[W08-2] アカミミアリの確認と対応から学んだ行政研究機関によるモニタリング体制の重要性と課題 村上裕(愛媛県生物多様性センター)

[W08-3] 福井県による生物多様性保全~里地里山の保全の現場から~ 松村俊幸(福井県自然保護センター)

[W08-4] 絶滅危惧種は本当に保全できるのか?研究者との関わりから見た行政の重要性と課題 西原昇吾(中央大・理工)

[W08-5] 地域と行政と科学をつなぐ博物館学芸員の役割~博物館における絶滅危惧種保全の取組から~ 金尾滋史(琵琶湖博物館)

[W08-6] 環境省の立場から見た絶滅危惧種をどのように復活させるかー佐渡のトキを中心にー 岩浅有記(環境省)


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