| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨
ESJ66 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-462  (Poster presentation)

福島第一原発事故による水生生物への放射能汚染について 【B】
Radioactive contamination of aquatic animals in stream impacted by the Fukushima nuclear power plant accident 【B】

*吉村真由美(森林総合研究所)
*Mayumi YOSHIMURA(Forestry For. Prod. Res. Inst.)

福島第一原発事故による水生生物への放射能汚染について
○吉村真由美・赤間亮夫(森林総合研究所)
大量に放出された放射性物質は東北南部や関東地方を中心に広範囲に広がり、森林・土壌・草地・湖沼・河川など様々な場所を汚染しました。放射性物質による汚染は生物に何らかの形で影響をもたらしますが、その現れ方は分類群によって異なるようです。渓流魚や水生昆虫は、渓流生態系の主要な構成要素です。また、渓流魚は釣りレジャーの主要な対象魚種であり、食物として消費されることもあることから、魚の放射能汚染除去は喫緊の課題となっています。しかし、国の安全基準値(100Bq/kg)を上回っている放射性セシウムを含んだ魚が、FDNPPから数百kmも離れたところでも見つかっており、一日も早い汚染の解消が待ち望まれています。
以前は、流れの有無が水生昆虫や魚の汚染度と関係していること、流速によって汚染度が異なることを発表しました。今回は水生昆虫(幼虫)、リター、藻類、シルトの放射性セシウム濃度の推移について、ご紹介いたします。


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