| 要旨トップ | ESJ66 フォーラム 一覧 | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨
ESJ66 Abstract


フォーラム U05  3月17日 12:45-14:15 Room G

日本における外来種対策はどこまで進展したのか
Recent advance of invasive alien species in Japan

村上興正(外来種検討作業部会長・元京都大学理学研究科)
Okimasa Murakami(Woeking leader of Invasive Alien Species ,Formerly Kyoto University/Graduate science of school)

 日本生態学会では、外来種の管理が必要であるとして、2002年に外来種検討作業部会のメンバーが中心となり、外来種ハンドブック〔地人書館)を刊行して、外来種全般に関する知見を網羅すると共に、外来種管理の一貫として法的規制の必要性を訴えた。その後、2004年6月に「特定外来生物による生態系被害の防止に関する法律」〔外来生物法)が制定され、2005年1月に施行され、日本における外来種管理は新たな展開を迎えた。
 今回のフォーラムでは、現状でどこまで外来種対策が進展したのかを具体的な成功事例を取り上げ検証することを目的としている。時間が許せば、その結果を踏まえて、今後の外来種対策を更に進展させるために何が必要かの論議を行いたい。時間の制約上、事例は作業部会委員が係わった問題に限定して設定した。

[U05-1]
外来生物法の施行状況と今後の展望 北橋義明(環境省野生生物課外来生物対策室)
Operation and future progress of amended Invasive Alien Species Act Kitahashi Yoshiaki( Office of countermeasure against invasive alien species,Wildlife Division,Ministry of Environment,)

[U05-2]
和歌山における特定外来生物タイワンザルの群れ根絶 白井 啓(和歌山県タイワンザルワーキンググループ、野生動物保護管理事務所)
Eradication of feral group of Taiwanese macaque in Wakayama Shirai Kei(Working groups of Wakayama Taiwanese macaques,Wildlife Management Office Inc.)

[U05-3]
ついに最終局面へ:沖縄島、奄美大島におけるフイリマングースの防除 亘 悠哉(森林総合研究所)
Final stage of the invasive mangoes management on Okinawa-jima island and Amami-Ooshima island Watari Yuya( Forestry and Forest Products Research Institute)

[U05-4]
日本における外来ネズミ対策の現状 橋本琢磨(自然環境研究センター)
The current state of invasive rodents issue in Japan Hashimoto Takuma( Japan Wildlife Research Institute)

[U05-5]
アルゼンチンアリの防除成功事例 五箇公一(国立環境研究所)村上興正〔元京都大学理学研究科)
Success of the invasive Argentine ant( Linepithema humile) eradication in Japan Goka Koichi(National Institute for Environmental studies),Murakami Okimasa(former Kyoto University)

[U05-6]
白山国立公園におけるコマクサ個体群の管理 増澤武弘〔静岡大学)稲葉弘之(アルスコンサルタンツ)野上達也(白山自然保護センター)
Management of Dicentra peregrina population on Hakusan National Park Masuzawa Takehiro(Shizuoka University)Inaba Hiroyuki(ARS Consultants),Nogami Tatuya(Hakusan Nature Conservation Center)


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