| 要旨トップ | ESJ66 フォーラム 一覧 | | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨 ESJ66 Abstract |
フォーラム U10 3月17日 17:00-18:30 Room H
自然史標本は生態学を含む自然史科学の根幹を支える基盤である。日本では、タイプ標本を含む重要な自然史標本の多くは、実は公立博物館でなく大学に所蔵されている。
近年、大学の経済状態の悪化に伴い、自然史標本の持続的管理に関する危惧が急速に強まっている。実際に大学や大学に所属する研究者がコレクションを手放す事例も増えており、慢性的予算不足に悩む公立博物館よりも、状況は危機的であるように思われる。
日本生態学会大会は、研究対象分類群の垣根を越えて自然史科学の研究者が多数集まる貴重な場である。本フォーラムを、大学の自然史標本を守るために研究者や博物館関係者には何ができるかを考える契機としたい。大学における標本の維持管理体制は多様であり、まずは情報を共有することから始めたい。
企画者:鈴木まほろ(岩手県博・博物館担当理事)・「博物館の生態学」企画グループ
1. 概要説明:日本の大学に所蔵される自然史標本(アンケート調査より)
鈴木まほろ(岩手県立博物館)
2. 事例発表
(1)大規模コレクションを所蔵する大学博物館から
演者未定(九州大学総合研究博物館)
(2)重要標本を所蔵する大学研究施設から
朝倉彰(京都大学瀬戸臨海実験所)
(3)大学の大型コレクションを引き受けた公立博物館から
高野温子(兵庫県立人と自然の博物館)
3. 討論
[U10-1]
概要説明:日本の大学に所蔵される自然史標本(アンケート調査より)
Natural history collections of universities in Japan