| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第67回全国大会 (2020年3月、名古屋) 講演要旨 ESJ67 Abstract |
一般講演(口頭発表) I02-01 (Oral presentation)
二ホンカラマツを対象として、様々な産地に由来する多数の系統がクローンとして集植されている試験地において、繁殖と成長形質のデータを収集し、地域環境への適応性評価を進めている。共通植栽試験地において、気温や土壌壌含水率等の環境データを継続的に記録するとともに、ドローン(UAV)を活用して樹冠サイズや葉群フェノロジーの季節的な変化を撮影画像情報をより算出した。樹高や直径等の成長形質や、樹冠構造および葉群フェノロジー等の解析を進め、系統(クローン)間のばらつきを評価し、産地による傾向があるか否かを確認した。2ヵ年にわたり、展葉期4月~落葉期12月まで複数回にわたる空撮画像を解析した結果、展葉の早い系統・遅い系統といった葉群活性状況の季節的な変化に系統間差が認められた。また本州天然分布域でも北限に近い産地では落葉が早い傾向であるなど産地による傾向が認められた。