| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第67回全国大会 (2020年3月、名古屋) 講演要旨 ESJ67 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P1-PA-081 (Poster presentation)
社会性昆虫の蟻類において、脳神経節の活動パターンと社会相互作用の関係は、未知である。これまでも昆虫等で神経節を取り出し顕微鏡下での観察、頭部を固定し電極を差し込むことで活動電位測定は多く行われてきた。しかし、個体が生きたまま固定をされずに自由に歩きまわることができる環境での神経節全体の測定はほとんど行われていない。そのため、群れの中の個体の神経節活動パターンと社会相互作用との関係は不明である。この解明のためには、蟻が自由に歩きまわることができる環境での神経節活動パターンの測定を行うことが必須である。そこで、本発表では、非接触で神経活動を測定するために必要な、蟻の頭部への光学的な窓を微小手術により作成することを目的にする。発表では、現状の術式、行動トラッキングによる手術の予後の測定、今後の展望と課題について議論する予定である。