| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第67回全国大会 (2020年3月、名古屋) 講演要旨 ESJ67 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P1-PA-125 (Poster presentation)
世界人口の約55%が都市に居住し、2050年までに68%に増加すると推測されている。都市特にメガシティの多くはアジア圏に集中している中、都市の緑地は開発により急減している。都市緑地は様々な生態系サービスを生むと近年明示的に議論されているため、都市生物多様性の保全は喫緊の課題である。しかし、都市―農村間の種多様性を比較した研究は多くあるものの、都市化に伴う生物の適応的反応を検証した研究は少ない。
本研究は首都圏の都市環境と農村環、それぞれ6地点でヤマトシジミの生息環境と形態の計測に着目し調査した。各地点でヤマトシジミを採集した。また、その食草であるカタバミを通過する20mのラインを2本設定し、それぞれのラインから片幅1m以内で開花していた植物種それぞれ花の個数と花の形態(花の大きさ、花の深さ)を記録した。ヤマトシジミは採集後、体長、口吻長、前翅長と幅を計測した。