| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第67回全国大会 (2020年3月、名古屋) 講演要旨
ESJ67 Abstract


一般講演(ポスター発表) P1-PC-434  (Poster presentation)

コミュニティ意識が環境保全活動の参加意欲におよぼす影響
The effects of community awareness on motivation to participate on conservation activity in Japan

*井上悟, 法理樹里, 赤石大輔, 徳地直子(京都大学)
*Satoru INOUE, Juri HORI, Daisuke AKAISHI, Naoko TOKUCHI(Kyoto University)

地球環境問題を解決し、人類と他の生物が共生する持続可能な社会を実現するために、社会的・心理的要素の、環境保全活動への参加意欲に及ぼす影響に関心が集まっている。本研究では、個人レベルにおいて環境保全活動に持続的に関わる意欲を高める方策を検討することを目的として、コミュニティ意識の環境保全活動への参加意欲に及ぼす影響を検討した。日本全国を対象にした社会調査の結果、コミュニティ意識が高い人ほど環境保全活動への参加意欲も高かった。この結果から、地域への愛着や連帯感といったコミュニティ意識を高めることにより、環境保全活動への参加意欲も高めることが可能であると示唆され、地域への愛着を形成するためには、祭りや住民参加型イベントなどを通じて地域内のコミュニケーションを活発化させ、社会的環境の充実を図ることが重要であると推察された。


日本生態学会