| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第67回全国大会 (2020年3月、名古屋) 講演要旨
ESJ67 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-PC-265  (Poster presentation)

東南アジアのクスノキ科バリバリノキ属の種分化について
Speciation of Actinodaphne (Lauraceae) of Southeast Asia

*岡部憲和, 矢原徹一(QOU)
*Norikazu OKABE, Tetsukazu YAHARA(Kyushu Open University)

 クスノキ科バリバリノキ属は、主にアジアの熱帯・亜熱帯地域に分布し、およそ100種類ほどが記録されている。近年の分子系統学研究では、バリバリノキ属が多系統であることを示唆されているが、それらの研究では東南アジア産のサンプルが制限されている。
 本研究では、東南アジア各地でサンプリングしたバリバリノキ属と、近縁のシロダモ属の系統関係をMIG-seqを用いて明らかにした。また、専攻研究で扱われているサンプルを加えたITSによる系統樹を作成し、MIG-seqのものと比較した。さらに、バリバリノキ属、シロダモ属のいずれでも葉の形質の平行進化を伴う種分化が起こっていることが示唆された。


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