| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第67回全国大会 (2020年3月、名古屋) 講演要旨
ESJ67 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-PC-303  (Poster presentation)

生物多様性情報としての魚拓:活用手法の開発と課題
Gyotaku as biodiversity information: methods for applications

*宮崎佑介(白梅学園短期大学), 村瀬敦宣(宮崎大学)
*Yusuke MIYAZAKI(Shiraume Gakuen College), Atsunobu MURASE(University of Miyazaki)

 演者らは遊漁者によって残されてきた魚拓に着目し、過去の生物多様性情報としての活用の検討を進めてきた。これまでの調査研究によって、タウンページを参照した遊漁店における調査結果に基づき、「釣具・釣餌店」及び「釣船」で保管される魚拓には時間制限があり、それは約50年であることが推定された。
 さらに、演者らは下記の点について調査研究を深化させている。
 1. 魚拓のみに基づく種同定:外部形態と遺伝情報解析
 2. 山形県庄内地方における博物館資料としての魚拓:江戸時代末期から昭和初期にかけての魚拓資料
 3. 対象種の最大サイズの経年変化:一部の種に見られた相関関係
 本講演では、これまでの研究成果の紹介を行うとともに、進行中の調査も含めた魚拓の生物多様性情報としての応用可能性について議論する。


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