| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第67回全国大会 (2020年3月、名古屋) 講演要旨
ESJ67 Abstract


一般講演(ポスター発表) PH-60  (Poster presentation)

南勢地域生物マップの作成と地域の環境問題に関する調査活動
Creating the map of creatures in Nansei-area and survey activities related to environmental issues in the region

*奥野恭平, 木村咲良, 荒木輝, 上村桃香, 大山光, 岡山あい, 黒木海生, 瀬﨑晴斗, 田中真珠香, 西岡千尋, 東側涼也, 山田陽登, 安藤綸(三重県立宇治山田高校)
*Kyohei OKUNO, Sakura KIMURA, Hikaru ARAKI, Momoka UEMURA, Hikaru OYAMA, Ai OKAYAMA, Kai KUROKI, Haruto SEZAKI, Shizuka TANAKA, Chihiro NISHIOKA, Ryoya HIGASHIGAWA, Haruto YAMADA, Rin ANDO(Ujiyamada H.S.)

本校生物部は今年度、インターネットを介して地域と連携した活動を展開していく目的で、ウェブページを開設し、様々な環境問題に関する取り組みを行っている。
昨年度、三重県松阪市の溜め池にて生物調査を実施した結果、予想以上に外来生物が確認されたことから、自分達が住む地域にどのような生物種が生息・生育しているのかについて興味・関心を抱き、校内外からの情報提供を募りながら「南勢地域生物図鑑&生物マップ」を作成することを目指して生物部のウェブページを開設した。また地域の環境問題である勢田川の水質汚染の現状を検証するために、勢田川を含む宮川水系の水質調査を実施して、その結果もウェブページ上で公開している。
ウェブページの作成にあたって、部員達でコンセプトやコンテンツ、デザイン等を構想し、続いて掲載する写真やイラスト、文章の原稿を用意した。そしてウェブサイト作成用ソフト「ホームページ・ビルダー21(JUST.SYSTEMS)」を使用しウェブページを作成した。マップの作成に関しては「Googleマップ(https://www.google.com/maps)」の「マイマップ」機能を活用した。水質調査では宮川と勢田川に調査地点を2箇所ずつ設け、月に1回程度採水し、水温・透明度・pH・溶存酸素DO・化学的酸素要求量COD・アンモニウム態窒素・亜硝酸態窒素・硝酸態窒素・リン酸態リンを調査している。
ウェブページ公開(http://www.mie-c.ed.jp/hujiya/seibutu/index.html)から9ヶ月で、校内外から集まった生物情報は180件であり、そのうち外来生物は5件、危険生物は17件、絶滅危惧種は1件であった。また、水質調査においては2019年11月~2020年2月までに計4回の調査を実施し、経時的なデータを蓄積している。
環境問題等に関する取り組みにおいては、インターネットを介して多くの人々が情報を交換・共有することが、より重要になると考える。今後もデータを蓄積していき、それらを分析・考察して様々な活動につなげていきたい。


日本生態学会