一般講演(ポスター発表) P2-011 (Poster presentation)
DNAによるヤマメ食性解析手法の検討
Study of dietary analysis medthod of Yamame (Oncorhynchus masou) using DNA
*石井弓美子(国立環境研究所), 趙在翼(国立環境研究所), 今藤夏子(国立環境研究所), 玉置雅紀(国立環境研究所), 中嶋信美(国立環境研究所), 林誠二(国立環境研究所), 金指努(福島大学), 難波謙二(福島大学), 舟木優斗(福島内水面水産試験場), 寺本航(福島内水面水産試験場), 早乙女忠弘(福島内水面水産試験場), 斎藤梨絵(福島県), 小荒井一真(原子力機構), 和田敏裕(福島大学)
*Yumiko ISHII(NIES), Jaeick JO(NIES), Natsuko KONDO(NIES), Masanori TAMAOKI(NIES), Nobuyoshi NAKAJIMA(NIES), Seiji HAYASHI(NIES), Tsutomu KANASASHI(Fukushima Univ.), Kenji NANBA(Fukushima Univ.), Yuto FUNAKI(Fukushima Prefectural IWFES), Wataru TERAMOTO(Fukushima Prefectural IWFES), Tadahiro SOHTOME(Fukushima Prefectural IWFES), Rie SAITO(Fukushima Prefectural CEC), Kazuma KOARAI(JAEA), Toshihiro WADA(Fukushima Univ.)
福島第一原発事故後、放射性セシウムに汚染された地域の一部ではヤマメの出荷制限や採捕自粛が続いている。ヤマメは放射性セシウムのほとんどを餌となる陸生昆虫と水生昆虫から取り込むため、ヤマメの個体ごとの餌生物の組成の違いが、放射性セシウム濃度のばらつきの主な要因であると考えられる。本研究では、ヤマメ消化管内容物のDNAメタバーコーディングによる食性解析手法について検討を行った結果を報告する。ヤマメ消化管内容物からDNA を抽出し、COI 領域をターゲットとしたプライマーを用いてPCRを行い次世代シーケンサーにより配列を決定した。その結果、ヤマメの胃内容物組成は、採集地点間や個体間によって違いが見られた。また、顕微鏡観察とDNAによる食性解析結果の違いについて比較検討した結果も報告する。