| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第68回全国大会 (2021年3月、岡山) 講演要旨
ESJ68 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-088  (Poster presentation)

北海道産ドロノキの葉形質の変異
Variation in leaf traits of Populus suaveolens in Hokkaido

*生方正俊(森林総研林育セ), 中田了五(森林総研林育セ北海道)
*Masatoshi UBUKATA(Forest Tree Breeding Center), Ryougo NAKADA(FTBC Hokkaido)

ドロノキ(Populus suaveolens)は、北海道から中部地方にかけて分布するヤナギ科ハコヤナギ属の落葉広葉樹であり、成長性や通直性に優れているため、かつて早生樹として注目され、優良個体の選抜も行われていた樹種である。我々は、このドロノキを対象に、成長特性、さし木発根性等、様々な特性調査を行ってきている。今までに、長野県内に設定した試験地において、栃木県産と岐阜県産のドロノキについて葉の諸形質を調査した結果、葉面積で岐阜県産は栃木県産に比べ2倍程度大きいことを明らかにした。今回は、北海道各地に生育しているドロノキ成木からさし木で増殖し、北海道江別市内に設定した試験地に植栽されている40年生以上の個体を対象に、葉の形質を調査、解析した。北海道内の9産地、32クローンの合計81個体から、林冠の日当たりの良い部分の枝からランダムに葉を10枚採取し形質を調査した。なお、葉は、短枝に着生しているもののみを調査対象とした。葉の長径、短径や面積は個体間差が大きく、有意な個体間差が検出された。


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