| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第69回全国大会 (2022年3月、福岡) 講演要旨
ESJ69 Abstract


一般講演(ポスター発表) P1-090  (Poster presentation)

安定同位体比分析を用いたニホンザル社会構造の解明
Elucidation of the social structure of the Japanese macaque using stable isotope ratio analysis.

*舟川一穂, 木庭啓介(京都大学)
*Kazuho FUNAKAWA, Keisuke KOBA(Kyoto Univ.)

本研究では宮崎県串間市に生息するニホンザル幸島群を対象に炭素・窒素・硫黄安定同位体比分析を用いた食性解析を個体レベルで行った。同時に対象の個体の順位や性別、年齢といった社会的属性と食性との関連性を解析した。その結果、幸島群では順位と食性の間には関連性が検出されなかった一方で、性別や年齢と関連して食性の個体間変動が示された。これは同じ群れ社会に所属していても、これらの社会的な属性によって採食行動に関わる様々な生態が異なっていることを示唆する。


日本生態学会