| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第69回全国大会 (2022年3月、福岡) 講演要旨
ESJ69 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-047  (Poster presentation)

音源定位技術を用いた野外鳥類の音声相互作用の分析手法の検討
Analysis of acoustic interactions among wild birds based on sound source localization techniques

*鈴木麗璽(名古屋大学), 炭谷晋司(名古屋大学), 松林志保(大阪大学), 有田隆也(名古屋大学), 中臺一博(東京工業大学, HRI-JP), 奥乃博(京都大学)
*Suzuki REIJI(Nagoya Univ.), Shinji SUMITANI(Nagoya Univ.), Shiho MATSUBAYASHI(Osaka Univ.), Takaya ARITA(Nagoya Univ.), Kazuhiro NAKADAI(Tokyo Inst. of Tech., HRI-JP), Hiroshi G. OKUNO(Kyoto Univ.)

多くのチャネルを持ったマイクであるマイクアレイは,音源の到来方向を推定(定位)したり,到来音源を抽出(分離)したりできる.我々は,ロボット聴覚オープンソースソフトウェアであるHARK(HRI-JP Audition for Robots with Kyoto University)と市販のマイクアレイ,ノートPCを利用した可搬の鳥類の鳴き声観測システムHARKBirdを開発し,野外設置,録音・音源定位・分離操作と結果の編集,分離音源の分類等を組み合わせ,野外の個体が,いつ,どこで,どんな鳴き声を発したかを,ノイズの多い実データから抽出可能な枠組みに発展させることを目指して観測を試行している.本発表では,特に個体間の相互作用に関する詳細な鳴き声の時空間パターンの抽出を念頭に置いたいくつかの取り組みについて概観し,本アプローチが様々な時間・空間スケールにおける鳥類生態の理解にいかに貢献しうるかについて論ずる.


日本生態学会