| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第69回全国大会 (2022年3月、福岡) 講演要旨
ESJ69 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-158  (Poster presentation)

東北ブナつぎ木クローンの開花パターン変動と生育環境の相関解析
Correlation analysis of annual flowering variation and growth conditions of Tohoku Fagus crenata grafting tree seed orchard.

*大宮泰徳(森林総研 林育種セ), 赤田辰治(弘前大学), 鳥丸猛(三重大学)
*Ohmiya YASUNORI(FTBC, FFPRI, For Res Manag Org), Shinji AKADA(Hirosaki Univ), Takeshi TORIMARU(Mie Univ)

東北育種場に植栽されている東北5県由来のブナ接ぎ木クローン38系統に対して、2007年より2020年までの14年間の着花の推移について調査、解析した。期間中に少なくとも1年は開花し、かつ5本以上のクローンが存在する系統を抽出して開花パターンの解析を行った。個体間の開花パターンの非類似性をBRAY-CURTIS指数で数値化し、比較した。系統内の個体間では開花パターンは類似しており、太平洋側産地と比較して日本海側産地の開花パターンが個体間の類似性が高かった。一方で、異なる系統の個体間において比較すると、日本海側産地の統間と太平洋側産地の系統間の非類似性よりも太平洋側の系統間における非類似性が大きかった。個体間の開花パターンについて、非類似性行列に基づき主座標分析を行い各個体の開花パターンを二次元座標上にプロットして解析した結果、同一産地由来の2系統間で開花パターンが類似しているものと異なるものとが存在した。原木の位置情報に基づく気象要因や樹高等との関連についても解析を試み、降水量との相関が示唆された


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