| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第69回全国大会 (2022年3月、福岡) 講演要旨 ESJ69 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P2-192 (Poster presentation)
<span style="font-size:10.5pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;
font-family:"游明朝",serif;mso-ascii-theme-font:minor-latin;mso-fareast-theme-font:
minor-fareast;mso-hansi-theme-font:minor-latin;mso-bidi-font-family:"Times New Roman";
mso-bidi-theme-font:minor-bidi;mso-ansi-language:EN-US;mso-fareast-language:
JA;mso-bidi-language:AR-SA">魚類の成長過程では、臓器間でその発達のタイミングと速度は大きく異なる。とくに性成熟後の繁殖期は、タンパク質の多くが生殖腺の発達に必要となるため、体内のアミノ酸代謝経路が非繁殖期から変化すると考えられるが、そのプロセスについては未解明な部分が大きい。本研究では、繁殖期と非繁殖期の魚類の、筋肉、肝臓、生殖腺について、その成長時のタンパク質合成・分解過程における窒素同位体効果をとりいれた数理モデルを用いて、生殖腺が成長するタイミングで、これらの臓器の窒素同位体比がどのように変化するかを定性的に調べる。その際、以下の<span lang="EN-US">2</span>つの素過程に着目する:<span lang="EN-US">1</span>)アミノ酸を用いたエネルギー生産の際に肝臓で起こるグルタミン酸の脱アミノ過程;<span lang="EN-US">2</span>)卵巣成長時の卵黄タンパクが生産される際の肝臓でのアミノ酸の除去速度の上昇。
本研究で得られる臓器の窒素同位体比の理論的予測は、現在計画中のイワシでの給餌実験を用いた同位体分析により、実証的に検証される予定である。</span>