| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第69回全国大会 (2022年3月、福岡) 講演要旨 ESJ69 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P2-259 (Poster presentation)
環境問題の解決のためには、環境情報の取得が重要である。環境情報をタイムリーに・広範囲で・均質なプロトコルで取得することが重要であるが、研究者が観測に用いることのできる時間と予算には制約がある。そこで注目されているのがシチズンサイエンスで、市民の協力によって観測規模を飛躍的に拡大することが期待されている。しかし、観測バイアスやモチベーションの維持など、シチズンサイエンスの実現のためにクリアすべき課題もある。本発表では、物体を自動識別するディープラーニングを活用することで、市民が気軽に参加できる調査によってクオリティの高いデータを得る手法についての報告を行う。外来植物の分布の把握や海岸における漂着ごみの報告など、この枠組みによる実証実験を紹介する。