| 要旨トップ | ESJ69 フォーラム 一覧 | 日本生態学会第69回全国大会 (2022年3月、福岡) 講演要旨
ESJ69 Abstract


フォーラム U06  3月15日 13:00-14:30 Room E, オンライン

生態学会英文誌の現状とオープンアクセス化の推進
How the Ecological Society of Japan can promote open access

久米篤(九州大学)
Atsushi KUME(Kyushu University)

日本生態学会、種生物学会、個体群生態学会は2018年より英文誌共同出版事業を開始しました。3誌の編集出版は順調に運営されていますが、今後の生態学会からの3誌の出版に向けて、基本方針の策定が必要となっています。英文誌はこれまで,いわゆる購読モデル(Subscription journals)で出版されてきました。これは、論文執筆者は出版費用を負担せず、主に図書館からの収入で費用を賄うものです。一方、論文執筆者が出版費用を負担し、PLOS ONEやscientific reportsなど出版社によるプラットフォームで公開するオープンアクセスモデル(OA journals)による出版が急速に増えています。出版社の側でも既存の雑誌をTransformative Journalsとして設定し、OA誌への転換モデルを推進しています。しかし、現状のOA出版費用は1報当たり30万円を超えており、さらなる上昇も見込まれています。日本生態学会が学術団体として独立した出版活動を継続していくためには、英文誌出版の将来についての検討と戦略の策定が必要な状況にあり、現在、検討を行っています。本フォーラムは、生態学会の英文誌出版状況を会員の皆さまに説明し、将来に向けた幅広い議論を行うことを目的としています。日本からの国際情報発信を行う上で、学会英文誌の存在は大変重要です。新しい出版形態に向けた議論に、是非ご参加ください。

[U06-1]
生態学会英文誌の現状 久米 篤、日本生態学会出版担当理事
Current status of the English journals of the Ecological Society of Japan KUME Atsushi, Director in charge of publishing the Ecological Society of Japan


日本生態学会