| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第70回全国大会 (2023年3月、仙台) 講演要旨 ESJ70 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P2-113 (Poster presentation)
植物の体表・体内に生育する多様な微生物は病原性の発揮や環境ストレス耐性の付与、宿主の遺伝子発現の変化など多様な形で植物の表現型に影響を与えている。植物と微生物との相互作用は根圏や葉圏で研究が進む一方で、花上の微生物叢に関する知見の蓄積は進んでいない。植物の花弁は色や表面構造などが多様であり、表在性微生物との相互作用への影響が興味深い。中でも表面ワックスは葉圏病原菌の宿主認識に関与することが知られているが、花上における機能はほとんど報告がない。本発表では花弁表面にワックス結晶を持つ部位と持たない部位を持つツルニンジン(キキョウ科)に着目し、スタンプ法を用いた花弁部位ごとの表在細菌の単離培養等によってワックスの有無が花弁表在性細菌叢に与える影響を調べた結果を報告する。