| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第71回全国大会 (2024年3月、横浜) 講演要旨
ESJ71 Abstract


一般講演(ポスター発表) P1-163  (Poster presentation)

温暖化操作の季節性の違いに対する生態系機能と種形質の応答【A】【O】
Ecosystem functioning and species trait responses to seasonal warming【A】【O】

*金治風香(横浜国立大学), 岩知道優樹(横浜国立大学), 西村一晟(横浜国立大学), Richa HU(Tottori Univ.), 吉原佑(三重大学), 寺本宗正(鳥取大学), 衣笠利彦(鳥取大学), 佐々木雄大(横浜国立大学)
*Fuka KANAJI(Yokohama National Univ.), Yuki IWACHIDO(Yokohama National Univ.), Issei NSHIMURA(Yokohama National Univ.), Richa HU(Tottori Univ.), Yu YOSHIHARA(Mie Univ.), Munemasa TERAMOTO(Tottori Univ.), Toshihiko KINUGASA(Tottori Univ.), Takehiro SASAKI(Yokohama National Univ.)

乾燥地は一次生産や炭素隔離、家畜生産やレクリエーションなどヒトの生活に必要な様々な生態系機能や生態系サービスを担う重要な地域である。さらに、主に乾燥地に分布する自然草原は全陸地の約4割を占め、陸域における炭素の約40%を保有している。しかし自然草原は気温や降水、大気中のCO₂濃度の上昇などの様々な気候変動に対して脆弱である。そのため、持続的な乾燥地生態系の利用に向けて、地球温暖化が乾燥地の植生や生態系機能に及ぼす影響を明らかにすることは重要である。
これまでの研究で地球温暖化による気温の上昇やばらつきは植物の機能形質の応答や生態系機能に影響を与えることが明らかにされてきた。しかし、季節性の違いによって温暖化が種形質や生態系機能に与える影響にはどのような違いがあるのかについての検証例は存在しない。近年では地球温暖化は季節によって不均一であることが指摘されており、季節的な地球温暖化の違いを考慮する必要がある。
本研究は、モンゴル国バヤウンジュール村の草原内の実験区を調査地として、季節性を考慮した温暖化操作実験を行った。オープントップチャンバーと電熱線を組み合わせて、加温時期が異なる3つの処理区(通年、夏季、冬季)とコントロール区の計4処理を1ブロックとし、計6ブロックで温暖化操作実験を行った。各処理区で、植物群集組成及び機能形質、生態系機能(バイオマス・生態系呼吸・リター分解)を測定した。本発表では、季節的な温暖化の違いが生態系機能へ及ぼす影響について考察する。


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