| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第71回全国大会 (2024年3月、横浜) 講演要旨 ESJ71 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P2-184 (Poster presentation)
本研究は国内でも温暖多雨な南九州地方の常緑広葉樹林において炭素放出を継続的に観測し乾燥などの環境要因との関係を明らかにすることを目的としている。試験地は太平洋に面した宮崎平野の丘陵地帯に位置する宮崎大学田野フィールド(演習林)内の標高130mの常緑広葉樹二次林である。炭素放出量の観測は15台の大型チャンバーを用いて2009年から行われている。開始当初の2014年までの6年間の微生物呼吸と根呼吸の年平均値はそれぞれ3.1 μmol m-2 s-1と1.0 μmol m-2 s-1であった。一方,直近の2020年から3年間のそれらは3.9 μmol m-2 s-1と3.3 μmol m-2 s-1であった。前者は若干増加していたのに対して後者は低下していた。気象要因や地上部現存量との関係を解析する。