| 要旨トップ | ESJ71 自由集会 一覧 | 日本生態学会第71回全国大会 (2024年3月、横浜) 講演要旨
ESJ71 Abstract


自由集会 W04  3月17日 15:30-17:00 Room D

若者は地域の自然環境保全の新たな担い手になり得るか
How youth become new actors in local ecosystem conservation

柏本ゆかり(パシフィックコンサルタンツ株式会社), 高橋栞(東京大学大学院)
Yukari KASHIMOTO(Pacific Consultants Co., Ltd), Shiori TAKAHASHI(The University of Tokyo)

開催趣旨:
自然環境の保全に尽力してきた団体が高齢化や担い手不足などの課題を抱えている。一方で、全国には若者が活動に積極的に参加している団体も少なからず存在しており、平日は都内で勤務しながら休日は近郊から遠方まで足を運び体を動かす者もいる。なぜ若者は休日を使ってまで活動に参加するのか。この自由集会では、地域の保全活動に参加したい若者にフォーカスし、様々な保全の現場に関わる若者のモチベーションを深堀りすることで、若者が地域の保全活動に参加し、貢献する方法、若者の受け入れに向けて地域の活動団体に必要なことを考える。
集会の内容:
①事例紹介(柏本・パシコン)
千葉県印西市の谷津において、ヨソモノである若者が主体となってグリーンインフラ管理を模索している事例を紹介する。このプロジェクトは、社会をより良くするアイデアやイノベーションを生むことを目的に、それぞれのモチベーション・活動頻度に合わせて直接的・間接的な関わり方を実現するための仕組みづくりを始めた場所である。本自由集会では、半年間の活動の様子や成果、見えてきた課題について報告する。
②若者の活動モチベーション調査報告(高橋・東大院)
学生から若手社員、子育て世代の若者を対象に、地域の保全活動に参加する際のモチベーションを調査した結果を報告する。若者がなぜ活動に参加し、どのようなところに魅力を感じるのかを明らかにする。
③全体討論
若者が地域の保全活動に関わる際のモチベーションや関わり方を踏まえて、若者による活動への貢献のあり方や、若者の受け入れに向けて活動団体が取組む必要があることについて議論する。
聞いてほしい方:
・自分たちが地域の保全活動にどのように貢献できるか関心のある若者
・自然を守りたいが担い手が不足しており、若者を受け入れて新たな力を得たいと考えている活動団体のメンバー
・若者を地域に送り込みたい中間支援組織・団体の関係者


日本生態学会