| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第71回全国大会 (2024年3月、横浜) 講演要旨
ESJ71 Abstract


自由集会 W07-1  (Workshop)

ChatGPTの支援による「論文詩」作成方法【S】
How to create a “thesis poem" with the support of ChatGPT【S】

*多田満(国立環境研究所)
*Mitsuru TADA(Nat. Inst. Environ. Stud.)

科学論文は、重要な社会への発信方法であるが、研究者と市民(社会)のコミュニケーションを考えると限定された対象(専門の学術学会等)への特殊な形での発信にすぎない。「論文詩」は、科学者(研究者)と市民の社会対話のための科学コミュニケーションツールのひとつとして考案したもので、論文執筆者が原著論文等をもとに経験的論理(観察や実験の事実)と以下の個人的論理により作成する詩のことである(多田 2018)。
本題では、科学者がより簡便に論文詩を作成するために生成AI支援による方法(下記の3つの手順を参照)を考案し、生態学分野の研究者に広く作成していただくことを目的に発表する。そのことで生態学(の認識)が人間の文化に浸透することを期待したい。なお、ステップ3では、これまでの文学にはない共著者との対話を詩の作成に取り入れている。

ステップ1(生成AIによる作成)の論文詩
筆頭著者がChatGPTで下記の方法により複数の詩を作成後、組合せ、加筆修正をおこなったもの
方法:原著論文のTitle(題名)やAbstract(要旨)、Conclusion(結論)の内容をもとに「(題名)をもとに詩を作って」などをChatGPTの「Send a message」に入力し作成する。

ステップ2(経験的論理と個人的論理や体験による作成)の論文詩
筆頭著者がステップ1をもに経験的論理と下記の内容(個人的論理や体験)をもとに加筆したもの
1. 本論文の研究過程で「わくわく」したものやこと
2. 印象に残った研究者仲間や学生などとの会話、対話(「」の話し言葉)
3. 研究過程の情景描写(調査地や実験室などの印象)
4. 研究に関する個人的論理(直感、信念、価値観、イメージ、欲求、希望など)  
5. 研究をやっていたからこそ経験できたエピソード    

ステップ3(共著者との対話による作成)の論文詩
筆頭著者がステップ2で作成した論文詩をもとに共著者と対話して加筆修正したもの

参考文献
多田満 (2018) 論文詩─科学コミュニケーションツール. 日本生態学会誌68(1), 59-63.


日本生態学会