2019年に始まった新型コロナウイルスのパンデミックは、研究者同士のコミュニケーションに大きな変革をもたらした。コミュニケーションの主要な場所がオンラインになったのだ。現在、多くの場で対面での交流が回復しているが、オンラインに築かれたコミュニティの一部は、一種のライフラインとして機能し続けている。たとえば、同じ研究機関には少人数しかおらず、物理的に集まりにくい専門家同士でも、オンラインであれば研究集会やジャーナルクラブを定期的に開催することができている。また、質的にも量的にも十分な聴衆を確保できない、小型の研究室や遠隔地の研究室にも、ゲストセミナーをシリーズで主催することができている。さらには、直接会うには敷居の高い異分野の研究者と交流することも容易となっている。本自由集会では、そのようなコミュニティの当事者に話題を提供していただき、利点や不満、工夫や悩みなどを共有することを通して、オンラインコミュニティの今後のあり方について議論したい。

話題提供者（予定）と関係するオンラインコミュニティ：
・細将貴（EcoEvoJ ジャーナルクラブ）
・飯田佳子（毎木コミュニティ Maibo）
・佐藤光彦（デジタル進化生物セミナー）
・吉田真明（反分野的研究フォーラム Scienc-ome）