| 要旨トップ | ESJ71 自由集会 一覧 | 日本生態学会第71回全国大会 (2024年3月、横浜) 講演要旨
ESJ71 Abstract


自由集会 W18  3月20日 16:30-18:00 Room A

埋もれゆくデータの利活用【O】
Utilization of data getting buried【O】

小林和也(京都大学フィールド科学教育研究センター), 森井悠太(京都大学理学部 / 白眉センター)
Kazuya KOBAYASHI(Kyoto Univ. FSERC.), Yuta MORII(Kyoto Univ. Graduate School of Science. / Hakubi center.)

近年の技術革新によってデータの取得、貯蔵、処理がますます簡易化あるいは高度化しており、更にオープンサイエンスやオープンデータの潮流が多くの研究者や行政にデータの公開、共有を促しています。すなわち、多種多様なデータを手軽に手に入れて、別の視点から解析することで新たな価値の創出が可能になりつつあります。一方で、これらの埋没データの利用を阻害する要因が大きく二つ考えられます。一つ目は、データをどこにどうやって集積、貯蔵、公開すべきかが定まっておらず、データは存在する筈なのに公開されていない、データが散在してしまって見つからない、あるいはデータがあっても利用しにくい状態で公開されているという問題。もう一つは、これらのデータは往々にして膨大になりがちで、時として不均質な性質をもち、高度な解析手法を要求されがちであるため、どのような処理、解析を行えば課題解決や価値創出に繋がるのか見通しが立ちにくいという問題があります。この集会では存在するにも関わらず、十分な解析が行われていない既存のデータの利活用を目指して、データを収集し公開する側と、データを解析し活用する側の双方にご講演いただき、今後の課題や方向性について議論します。


日本生態学会