| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第72回全国大会 (2025年3月、札幌) 講演要旨 ESJ72 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P2-006 (Poster presentation)
日本に生息する代表的な大型有蹄類であるニホンジカ(以下シカ)は、1970年代頃まで分布が寡雪地域に限られていたことや、蹄の面積が狭く雪に沈みやすいという形態的特徴から、多雪地域には生息できないと考えられていた。しかし近年、ニホンジカが多雪地域にも分布を拡大し、生態系管理上の問題となっている。この原因として積雪期間の減少が関与したとされるが、ニホンジカの分布拡大は積雪の減少よりも早く進行しており、未知の要因の関与が疑われる。本研究では、高解像度の積雪モデルを開発し、長野県北部を対象にニホンジカの越冬適地の推定を試みた結果を報告する。