| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第72回全国大会 (2025年3月、札幌) 講演要旨 ESJ72 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P2-108 (Poster presentation)
保護区は人間活動の影響を緩和し生態系保全を促進することが期待されているが,一方でその設置には多大な社会経済的コストが発生する。そのため,効果的な保護区導入手法の確立が生態系保全において中心的課題となっている。この課題に取り組む多くの先行研究においては,導入時点での最適配置を考慮することが多いが,本講演では保護区の将来にわたる保護効果を定量化し,その持続性に着目する。ある時点における保護区の最適配置を考える際,与えられた領域における保護区ネットワーク上の最小保護区サイズは,(通常データ解像度以上の高解像度化はできないため)手持ちのデータ解像度に依存する。本講演では特に,この保護区サイズと保護効果の持続性の関係を議論することを目的とする。