| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第72回全国大会 (2025年3月、札幌) 講演要旨 ESJ72 Abstract |
一般講演(ポスター発表) PH-43 (Poster presentation)
ツバメの営巣には営巣可能な建物が存在することや、巣の材料となる泥やエサが確保できる河川敷や農地が周辺に存在すること、人通りがあることなどが必要である。しかしそれらの条件がそろっていてもツバメの巣作りが失敗することがあり、その要因の一つに人による巣の破壊の影響が知られている。そこで本研究ではツバメの巣作りを受け入れるかどうかについて探究的な学習の時間に調査を行った。亀岡高校の生徒や教職員および学校の最寄り駅であるJR亀岡駅周辺を通行していた市民にアンケートを行い、ツバメの巣作りを受け入れるかどうかについて意識調査をした。その結果、世代を問わずツバメの巣を受け入れる人が多いことがわかった。「受け入れない」と回答する場合の理由としては「ツバメのフンで汚れるのが嫌だ」という意見が多く、フン対策を容易に行うことができればツバメの巣は受け入れられやすくなる可能性があることがわかった。