| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第72回全国大会 (2025年3月、札幌) 講演要旨 ESJ72 Abstract |
一般講演(ポスター発表) PH-56 (Poster presentation)
京都府立亀岡高校から北に約1kmの保津川河川敷には農地が広がっており、その一部では有機農業が行われている。有機肥料を施肥し、無農薬で農業が行われている水田と、農薬を使用し化学肥料を施肥する慣行農法が行われている水田において、2024年の春から秋にかけて目視調査と捕虫網によるすくいとり調査による生物調査を行った。有機農法の水田で京都府のレッドデータブックに掲載されているコオイムシが確認された。ヒメタニシは有機農法の水田で多かったが、外来種であるスクミリンゴガイは両方の水田で確認され、陸上昆虫は調査時にはいずれの水田でも種数も個体数も少なかった。斑点米の割合は有機農法の米で1035粒中378粒、慣行農法の米で653粒中94粒であり、有機農法の方がカメムシの影響を受けていることが推測される結果となった。