| | 要旨トップ | ESJ73 シンポジウム 一覧 | | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨 ESJ73 Abstract |
シンポジウム S13 3月12日 14:00-17:00 Room F: 京大国際31
森林内の物質循環を把握することは困難である。物質を追跡する方法の一つに放射線セシウム137をターゲットととして、その循環メカニズムを理解する研究を行っている。福島の原発事故以降、残留放射能の環境への影響評価を把握するとともに、放射能の循環や拡散過程を通し、森林と人間の関わりについて理解する研究を行っている。福島国際研究教育機構のプロジェクトで森林内を飛行するドローンを開発され、ドローンが飛行しながらデータ収集をし、放射能の3次元的分布を容易に把握する手法が構築されようとしている。こうした効率の良い物質循環のためのデータ収集方法と物質循環のモデリングを通し、広域森林での循環過程が理解できるようになってきている。
本シンポジウムでは、物質循環を把握する背景を説明し、放射線セシウム137を用いた福島でのプロジェクトを紹介後、そうしたセシウムを計測できる小型センサーを用いた計測方法の紹介から、新たなドローンによる森林内計測方法と3次元的解析手法の紹介まで、物質循環に寄与するモニタリング技術を紹介する。紹介後、演者らとパネルディスカッションを行い、空間計測を用いた新たなモニタリング技術の意義について議論を深めたい。
[S13-1]
30年後の東日本大震災帰還困難区域を考える
Imagining the Fukushima Exclusion Zone, Three Decades from now
[S13-2]
ドローンに搭載された小型放射線計による3次元放射線データ取得
3D radiation data acquisition using a drone-mounted compact radiation meter
[S13-3]
森林内飛行を実現するドローン開発
Development of a drone capable of navigating within forests
[S13-4]
レーザーによる3次元計測データからの森林構造の把握
Assessment of forest structure using 3D laser scanning