| | 要旨トップ | ESJ73 自由集会 一覧 | | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨 ESJ73 Abstract |
自由集会 W03 3月12日 12:15-13:45 Room C: 京大4号21
動物は捕食者から身を守るために、多様な防衛戦略を進化させてきた。なかでも、主に体色や形態によって攻撃を未然に防ぐ「一次防衛」に対し、捕食者に捕らえられた後に発動する「二次防衛」には、これまで十分な注目が向けられてこなかった。二次防衛には、防御物質の分泌や体の頑丈さ、擬死や威嚇などが含まれる。これらは失敗すれば致命的となる、まさに最後の砦である。しかし、このような二次防衛であっても、その有効性は捕食者の種類によって左右される場合がある。たとえば硬い外骨格は、トカゲのように噛みつく捕食者には有効でも、カエルのように丸呑みする捕食者には効果が薄いかもしれない。このように、二次防衛の有効性は捕食者の特性に依存するため、複数の捕食者を対象に比較検証することが重要である。本自由集会では、多様な捕食者を用いた研究事例を紹介し、二次防衛の多様性と魅力を参加者と共有したい。
[W03-1]
甲虫類の硬い外骨格は鳥類からの捕食防御として機能する
Beetle exoskeletons function as a physical barrier against avian predators.
[W03-2]
咬まれてニオイを覚えさせる!ツチガエルの防衛戦略
Bite and Learn the Smell! The Defensive Strategy of the Japanese Wrinkled Frog.
[W03-3]
ヘラムシの柔軟な行動防御 ~防御タイミングの意味とは?~
Flexible behavioral defense in marine isopods: the significance of when to defend.