| 要旨トップ | ESJ73 自由集会 一覧 | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨
ESJ73 Abstract


自由集会 W27  3月12日 19:00-20:30 Room I: 京大総合北26

表現型の定性・定量解析フロンティア:かたちの解析の基礎から応用まで
The frontiers in qualitative and quantitative analysis of phenotypes: From basics to applications in shape analysis

高橋一男(神奈川大学理学部), 立田晴記(九州大学大学院)
Kazuo TAKAHASHI(Kanagawa University), Haruki TATSUTA(Graduate School of Science, Kyushu University)

生物の「かたち」の形態測定学的な解析は、近年のその適用例が増加している。特に、平面的な対象物の形態を対象とした場合、安価なカメラと各種のフリーウェアを活用すれば、かたちの定量評価は十分に可能である。また、Rを活用した解析コードの情報なども入手しやすく、幅広い研究環境で有用な研究のアプローチとなっている。一方で、より適切な解析のためにはいくつかの基礎が欠かせない。例えば、「かたち」の解析の数学的基礎は、解析結果を正しく理解する上で重要である。また、選択肢の多い輪郭形状解析については、それぞれの手法の特性や適用方法を正しく理解して活用する必要がある。さらに、かたちの解析には既に様々な生物学的課題に対応した解析のフレームワークが存在しており、自身の研究課題との対応を理解することで、適切な研究デザインが可能となる。今回は、現在幾何学的形態測定学に関する本を執筆しようと苦戦している3名が、執筆のために調査、勉強した膨大な情報を厳選して、かたちの解析の基礎から応用までを丁寧に紹介したい。

コメンテーター:三中信宏(人間環境大学総合環境学部フィールド自然学科)
「幾何学的形態測定学の半世紀—— “かたちの科学” のたどってきた道のり」

[W27-1]
「かたち」のデータ取得から解析まで *高橋一男(神奈川大学)
From Shape Data Acquisition to Analysis *Kazuo TAKAHASHI(Kanagawa University)

[W27-2]
輪郭線解析のtips:標識点ベースの解析との相違点 *立田晴記(九州大学大学院)
Tips for Contour Analysis: Differences from Landmark-Based Analysis *Haruki TATSUTA(Kyushu University)


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