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全体シンポジウム 3月22日(土) 14:50 - 17:50 会場:大ホール
L3: 生態系のなかの生物群集:生物多様性と生態系機能の視点から
Unifying Community Ecology and Ecosystem Ecology
生物群集のなかでは、環境も含めた多様な構成要素のあいだでさまざまな相互作用が営まれている。生態系の機能と呼ばれるものは、そうした相互作用の総体を定量的に捉えたものである。その意味で、群集生態学と生態系生態学のあいだに垣根はない。このシンポジウムでは、群集の構成要素である生物の多様性と生態系プロセスとの関係を中心に据え、陸域と水域で平行して進められている研究を概観し、それらが生態学全体に与えるインパクトについても考える。前半では、おなじ栄養段階での種多様性と生態系機能の関係に焦点を当てた野外操作実験による仮説検証について、後半では、栄養段階間の群集相互作用系の定量的解明について、植物・植食性昆虫・寄生者系と湖沼の相互作用系をとりあげて議論する。
企画責任者:
可知直毅(東京都立大学)・甲山隆司(北海道大学)
プログラム
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Introduction(はじめに)
酒井 章子(筑波大学生物科学系)
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Assembly, diversity, and functioning of terrestrial ecosystems
(陸上生態系の構成、多様性、機能)
David Tilman (University of Minnesota, USA)
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Interactive effect of nutrient and grazing on algal diversity in a rocky
intertidal habitat
(岩礁潮間帯における海藻の種多様性に及ぼす栄養塩と植食の複合的影響)
野田 隆史(北海道大学・水産科学研究科)
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Indirect effects and the structure of invertebrate food webs
(無脊椎動物の食物網の構造と間接効果)
Charles Godfray (NERC Centre for Population Biology, UK)
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Stoichiometric impacts of environmental disturbances on lake ecosystems
(湖沼生態系に及ぼす環境攪乱の生態化学量効果)
占部 城太郎(京都大学・生態学研究センター)