| 要旨トップ | ESJ56 シンポジウム 一覧 | | 日本生態学会第56回全国大会 (2009年3月,盛岡) 講演要旨 |
シンポジウム S16 -- 3月19日9:15-12:15 N会場
三内丸山遺跡(青森)や御所野遺跡(岩手)など、縄文期の大型遺跡の 発掘調査や実験考古学の進展で、北東北の植生変遷や縄文人の植物利用あるい は植生管理などについての知見が蓄積され、従来の縄文社会と環境との関係に ついてのイメージが大きく変貌しつつある。たとえば、考古遺物や堆積花粉、 現生植物DNAの解析などから、縄文人によるクリ林の管理や北海道へのクリの 持ち込みなど、生態学的にみても現在の植生や里山を考えるために興味深い情 報が多く含まれている。今回のシンポジウムでは、植生史や実験考古の立場か ら、最新の学問的知見を紹介するとともに、現在の北東北の植生を考えるとき に、どのような意義があるのかを検討したい。
司会:湯本貴和(総合地球環境学研究所)・山田昌久(首都大学東京)
総合討論「縄文里山を考える」
[S16-1] 北東北の植生変遷と環境変動
[S16-2] 花粉からみた縄文のクリ林
[S16-3] 建物柱材の年輪解析からみた木材利用
[S16-4] 縄文人の森林交渉力ー実験考古学からのアプローチ