| 要旨トップ | ESJ56 シンポジウム 一覧 | | 日本生態学会第56回全国大会 (2009年3月,盛岡) 講演要旨 |
シンポジウム S23 -- 3月19日14:15-17:15 L会場
2008年秋、我が国で野生絶滅したトキが、佐渡島の空に放鳥された。これは、一度野生絶滅した種を自然界に甦らせるという壮大な国家プロジェクトであり、我が国ではコウノトリに続いて2番目の事例となる。佐渡島では、トキが再び空に舞う姿を夢見て、NPOや行政諸機関がその生息環境となる河川、森林、水田などの環境整備を急ピッチで進めており、その取り組みは点から面の活動に少しずつ広がりを見せている。しかし、未だに地域限定的な印象を否めず、全島的な広がりを見せていない。その背景として、トキの野生復帰を推進する関連諸機関の組織横断的なネットワークが十分機能せず、トキを佐渡に定着させるという最終ゴールに向けた具体的かつ統一的な生息環境再生に向けたシナリオが未だに描けていないことも一因にある。トキの野生復帰に向けた自然再生に、今、何が求められているのか?市民、行政、研究者それぞれの立場からの最新の取り組みを紹介する。
[S23-1] トキの島再生プロジェクトが目指す再生シナリオ
[S23-2] トキのエサ場づくりマップの実践と定着
[S23-3] トキの野生復帰を支える行政組織のネットワークづくり
[S23-4] 市民活動をベースにした地域再生の取り組み
[S23-5] トキと暮らす郷づくりー認証制度ー