| 要旨トップ | ESJ56 自由集会 一覧 | 日本生態学会第56回全国大会 (2009年3月,盛岡) 講演要旨


自由集会 W02 -- 3月17日15:00-17:00 C会場

化学物質の生態影響パート3:影響を見てどうすれば良いかを考える

企画者: 加茂将史 (産総研), 池田浩明 (農環研)

昨年に引き続き、化学物質の生態影響について議論を行う。昨年までの自由集会は、現在の影響およびリスクの評価システムが生態学的に妥当であるかどうかに論点を絞り、議論を行ってきた。本年の自由集会では、現場での影響を紹介し、評価システムの妥当性について議論を行い、生態系を適切に管理してゆくにはどのような手法や考え方があるのかについて、皆様と考えたい。生態リスク評価の観点からは、評価の結果がすなわち結論であり、リスクの有無を伝えることが研究の目的である。一方、生態学的な観点からすると、評価の結果はただの仮説にしかすぎず、検証が必要と考える。しかしながら、検証がなされることはほとんどない。今年はまず、リスクの有無が注目されている重金属と農薬の生態影響を、野外で観測されている方に講演いただく。次に、その他の生態系に対する人為負荷の影響についても紹介いただき、最後に生態系管理と化学物質による利便性をはかりにかける際に必要となる環境経済学の知見についても紹介していただき、現実的な管理のあり方について議論を行う。

コメンテーター

田中嘉成

はじめに 加茂将史 (産総研)

アブラハヤを指標とした重金属類の影響評価 *棟方有宗(宮城教育大学), 宮本健一(産総研)

農薬の生態影響とその評価 北條敏彦 (エスコ)

放射線生態影響評価の現状 川口勇生 (放医研)

影響を見てどうすれば良いかを経済学者が考える 岸本充生 (産総研)


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