| 要旨トップ | ESJ56 自由集会 一覧 | | 日本生態学会第56回全国大会 (2009年3月,盛岡) 講演要旨 |
自由集会 W15 -- 3月17日17:15-19:15 E会場
樹幹における水輸送は葉における光合成と密接に関係し,生態系でのその樹種の生活戦略を規定する重要な要因となる.根から葉への水移動は,蒸散によって生じる上下の水ポテンシャルの差に基づく,いわば受動的な過程と言える.しかしこの過程には,気孔の開閉による調節,通導組織の構造など,樹種ごとの特徴が反映される.本集会では,樹木が水をどのように輸送しているかを,樹種ごとの木部構造・機能の違い,日変化と季節変化,生育環境への適応といった点から考える.それぞれの発表の要旨と最新情報は以下のサイトから参照できる(http://www.geocities.jp/web_seino/research/esj56/ecoanatomy4.html).
コメンテーター 小池孝良(北海道大学)
日本産広葉樹の樹幹における水分通道様式
コナラとシラカンバにおける水分通導度の日変化
広葉樹の樹液流速 −樹種の違いと季節変化−
小笠原に成育するキバンジロウ(移入樹種)とウラジロエノキ(在来樹種)の水分通導の比較