| 要旨トップ | ESJ56 自由集会 一覧 | | 日本生態学会第56回全国大会 (2009年3月,盛岡) 講演要旨 |
自由集会 W20 -- 3月17日17:15-19:15 J会場
昨年の本学会総会にて、「ダーウィニズム清算と科学的進化論採択決議」動議他が提出された。この動議が指摘した「ダーウィニズムの根源的誤り」は、明確な事実である。生物学者もマイア以降、「生物学的種定義」を認めている。これを言い換えれば、「種」は「交配上のルールが同じ生物集団」、すなわち「種=交配集団(交配共同体)=種社会」となる。そして「種」が定義された瞬間、「種は定義できない」ことを前提に立論されたダーウィン「自然選択説」は、全面崩壊する。「種が変わること」すなわち進化とは、「交配集団を束ねるルールが変わること」と、明確に説明できるからだ。実はダーウィンが選択する主体を不明のまま「性選択」でごまかした進化は、正しくは「種社会選択」だった。何が交配集団内において、特定形質を交配優先(>好み)基準として選択しているかと言えば、それは「交配集団=種社会」を束ねるルール(MPR=Mating Priority Rule)だからだ。
さて、時代は「国家」ではなく、「ヒト種」単位での共同体、すなわち「人類社会(ヒト種社会)」を求めている。地球環境保全も、核廃絶も、「国際社会」の枠組みでは、国益の壁に阻まれている。また、今の「第二次大恐慌」を収束させるには、ドル基軸にとって変わる「人類社会通貨」創設しかない。しかしながら、ダーウィニズムの支配がある限り「人類社会」は、言葉にすらならない。破局に向かう「近代国家の時代」に終止符を打ち、「人類社会の時代」を切り開く為に、志ある研究者・市民は、本自由集会に結集し、決起しよう!