外来種の侵入はグローバル化の代償として顕在化する環境問題として認識されるようになった。法令や施策にも広く適用されるようになってきている。しかし、外来種の管理（防除、駆除、影響抑制など）に関する努力目標や理念は掲げられているものの、現場での外来種管理にあたり、実行性や有効性のある具体的な方策・計画をどのように立案していくかはこれからの課題である。

この講演では、巻頭言として、外来種管理を現場で実践しようとする際に役立つ事例や問題点について情報提供をおこないたい。特に、外来種のリスク評価と管理について国内外の動向を紹介し、それに関わる人々（管理者や施策決定者など）の意思決定プロセスについても触れようと思う。