| 要旨トップ | ESJ58 シンポジウム 一覧 | | 日本生態学会第58回全国大会 (2011年3月,札幌) 講演要旨 |
シンポジウム S12 -- 3月12日 9:00-12:00 A 会場
WBE理論(メタボリック・スケーリング理論)は、生物の個体サイズとエネルギー代謝量(呼吸量や光合成量)の関係を「べき関数」(=3/4乗則)として表し、個体の成長パターン及び個体群の総生産量を、この関係から演繹して統一的に表現しようと試みる。この理論は全ての生物種に対して、また陸上系・水系といった生態系を選ばずに適用可能な理論として提唱されているが、反論も多い。代謝べき乗則の理論は今後、どのような実証データによって発展するのだろうか?本集会では、現在の「生理生態学」や「生態系ストイキオメトリー」の若手研究者らによる実証データが、代謝べき乗則に関する理論を進展させる可能性について議論したい。
司会:福森香代子(テキサス大オースティン校)
コメント:
11:20-11:35 占部城太郎(東北大院・生命科学)
総合討論:
11:35-12:00
[S12-1] ①個体サイズの代謝べき乗則入門:なぜ3/4になるのか説明 ②代謝べき乗則理論の3つの弱点、そこで必要とされる3種類の実証データ
[S12-2] 植物個体呼吸スケーリングを決めるのは何? -環境/系統などから-
[S12-3] 代謝スケーリングから見えた食う-食われるの関係:代謝量の個体発生を考える
[S12-4] 高次階層システムとしての生態系メタボリズムを駆動するメカニズムは何? サイズスケーリング vs ストイキオメトリー