| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第59回全国大会 (2012年3月,大津) 講演要旨 ESJ59/EAFES5 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P1-110J (Poster presentation)
ニホンジカの分布域は過去30年間に約2倍に拡大し、日本各地の森林生態系がシカの採食圧によって大きな影響を受けている。また、近年は脆弱な生態系が多い多雪地域への分布拡大が懸念されており、効果的な個体群管理を行っていくためには分布拡大と個体数増加の要因を解明し、個体群管理に反映させてゆく必要がある。そこで本研究では分布拡大のプロセスと要因を明かにするために、分布拡大シミュレーションによりシカの移動分散の障壁となる地理的要因の評価を試みた。
分布拡大のモデル化にはパーコレーションモデルを用い、周囲からの移入確率は対象セルにおける地理的要因に影響されると仮定した。本発表では北海道におけるニホンジカ(エゾシカ)の狩猟者情報を利用してパラメータ推定した結果を報告する。