| 要旨トップ | ESJ59 企画集会 一覧 | | 日本生態学会第59回全国大会 (2012年3月,大津) 講演要旨 ESJ59/EAFES5 Abstract |
企画集会 T03 -- 3月18日 17:30-19:30 C会場
かつてわが国に広く分布していたススキを中心とした二次的自然である半自然草地は、明治期初期には国土の30%を上回る面積を維持していた。しかし、今や全国土面積の2%にも満たないと見積もられている。急激な都市化や農業形態の変化に伴い、分布面積の減少、種組成の劣化、外来種の侵入などの影響で草原性依存の生物が絶滅の危機に瀕している。
本企画集会では現在のさまざまな人間活動により残存する半自然草地の現状、ならびにその多様性と維持機構について、各地で実施されている研究事例を紹介したい。また、各地で試みられている先進的な草原再生の研究事例を話題提供するとともに、これからの保全・再生・管理のありかたや方向性について参加者と議論を深めたい。
コメンテーター:西脇亜也(宮崎大学)
[T03-1] わが国における半自然草地の減少とその要因
[T03-2] 現在の農業活動により維持される半自然草地の現状
[T03-3] 現在の非農業活動により維持される半自然草地の現状
[T03-4] 草原性刈取り残渣(藁撒き工法)を活用した草原再生
[T03-5] 土壌環境から考える二次草原の再生:わかってきた野草類の土壌環境適性