| 要旨トップ | ESJ59 企画集会 一覧 | | 日本生態学会第59回全国大会 (2012年3月,大津) 講演要旨 ESJ59/EAFES5 Abstract |
企画集会 T07 -- 3月18日 17:30-19:30 I会場
日本生態学会の生長期に多くの研究成果を公表してきた植物社会学は群落分類をベースとした群集生態学として知られる.そのベースである種組成に基づく群落分類は国際命名規約が第3版(2000)に達し,また環境省において作成途上である日本全域の現存植生図(1/25,000)や国交省の河川水辺の国勢調査にも採用され、成果が蓄積されつつある.
本集会は植物社会学の研究法及びその成果について現時点での到達地点,群落体系の実状・問題点,それを基にした自然再生や保全・評価への応用などについての事例を講演戴き,それらを材料として生態学研究者に植物社会学の実態の理解と再評価を問うことを趣旨とした.
古い学会誌や講演要旨集などに公表されている多くの植物社会学的な報告が,現在の視点から見て単に「過去の分野」なのかそれとも「古くて新しい分野」なのか,またこの分野に何が求められるのか,を現在の生態学的な視点から議論したい。
話題提供は大会会場に近く、近年研究成果が蓄積された琵琶湖の湖岸植生をテーマとした.コメンテータは以下の2名にお願いしている。
梅原 徹(株式会社 建設環境研究所)
畠瀬頼子(自然環境研究セ)
[T07-1] 琵琶湖湖岸の湿地植生
[T07-2] 琵琶湖湖岸の砂浜植生の類型
[T07-3] 大型湖沼の湖岸植生から環境変遷を見る