| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨 ESJ60 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P2-264 (Poster presentation)
種間における局所個体数と分布(出現率)の正の相関は様々な分類群で確認されている。こうした個体数-分布関係を説明する主要なメカニズムの一つとしてメタ個体群理論が挙げられており、局所的に個体数の多い種は低い絶滅率か高い移住率、またはその両方によって広域での分布が可能となると考えられている。一方で、個体数-分布関係に関してフィールドデータからその駆動要因について検討された事例は多くない。そこで本研究では、ため池に生息する魚類群集を対象として、個体数-分布関係の有無やその要因について考察することを目的とした。
調査対象地は岩手県南部に位置するため池群であり、それらには周辺水域との接続を欠く、完全に孤立したため池も含む。こうした周囲との接続の有無で比較を行うことにより、個体数-分布関係におけるメタ個体群構造の役割等について検討した。