| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨 ESJ61 Abstract |
一般講演(ポスター発表) PB3-010 (Poster presentation)
多くの森林生態系では自然もしくは人為的要因による撹乱にともなって植生の再生が起こる。こうした植生の変化はそこを生息地として利用する動物にも影響を与える可能性がある。本研究では、植物の花粉媒介機能を担う動物であるハナバチ類への影響を調べた。茨城県内の天然二次林とスギ人工林の二つの森林タイプにおいて、さまざまな林齢の林分でハナバチ類を採集し、森林の遷移段階とハナバチ類との関係を解析した。その結果、天然林および人工林ともに遷移は、ハナバチ類の個体数と種数に影響を与えることが明らかとなった。特に、単独性ハナバチ類に対して、天然林および人工林両森林タイプにおいて草地環境のような遷移の初期段階の重要性が示された。