| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨 ESJ61 Abstract |
一般講演(ポスター発表) PB3-018 (Poster presentation)
東日本大震災に伴う大津波によって、福島第一原子力発電所に存在する炉心燃料の冷却機能が失われ、大爆発と共に大量の放射性物質が大気中に放出された。大量の放射性物質は東北南部や関東地方を中心に広範囲に広がり、森林・土壌・草地・湖沼・河川など様々な場所を汚染した。2012年4月時点において、湖沼や河川に生息する魚から100Bq/kgを超える放射性セシウムが各地で検出されている。厚生労働省の定める一般食品に対する放射性セシウムの規制値は、2012年4月より100Bq/kgになっている。100Bq/kgを超える魚が検出される湖や渓流では、遊漁が厳しく制限されており、一日も早い魚類等の放射性セシウム濃度の低下が望まれている。淡水魚の場合、体内からの放射性セシウム検出の原因は主に餌からと考えられる。そこで、これらの魚の主な餌である水生昆虫の放射性セシウムの測定を行った。現況をお伝えする。