| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨 ESJ61 Abstract |
一般講演(ポスター発表) PB3-105 (Poster presentation)
人間社会は自然から様々な恩恵(生態系サービス)を受けて成り立っている。経済活動による生態系サービスの利用が適切に管理されなければ、生態系の劣化を引き起こし、結果としてそこから得られる利益も減ってしまう。生態系のサービスが将来にわたって享受し続けられるよう持続可能な利用を促進するためには、人間社会による生態系サービスの利用が持続可能なものであるのか評価する指標が必要である。
陸域健全度指数(LHI)は、生態系サービスがどれだけ上手に活用されているのかを表す指数を目指して開発を進めている。開発の基本的なアプローチは海洋健全度指数 Ocean Health Index (Halpern et al, Nature, 2012)に基づいて設計され、生態系サービスの様々な項目に関して持続可能に活用されている状態を参照(100点)として定義した定量モデルにより、現在の利用状態を評価します。LHIを用いて、コンサベーション・インターナショナルが、国内の生物多様性の重要地域として指定しているエリア「KBA: Key Biodiversity Area」の評価をすることを進めています。